どのような人でも得意な科目、苦手な科目はあるかと思います。
実際に筆者は文系科目と理系科目それぞれで苦手な科目があり、文系科目は現代文が理系科目では特に物理が苦手な科目でした。(好きとできるは違うんだなぁと実感したのもこうした体験から感じました。)
学習を進めていくうえで、苦手科目があることは決して悪いことではありませんが、苦手科目の学習を継続することはこのページを作成しながら思い出すと、苦労した記憶が思い出されます。
なので、このページでは今、頑張って苦手科目、特に苦手な理系科目の学習と向き合っている学生さんに向けて、苦手科目を前向きに続けていくための向き合い方について説明していきたいと思います。
先に結論を述べておくと、理系科目が苦手でも、正しい向き合い方と自分に合った工夫を取り入れれば、誰でも前向きに学び続けることができます。苦手意識にとらわれず、1歩ずつ自分のペースで進んでいくことが大切です。
この内容に沿って解説していくので少しでも学習の参考にしてもらえればと思います。
「できない」ではなく「できるようになる」と考える
まず1つ目に、「できない」ではなく、「できるようになる」と考えるようにすることをおすすめします。
苦手意識は誰にでもある
理系科目が苦手だと感じている中学生や高校生は、決して少なくありません。
数学の計算がうまくいかない、理科の実験がうまくできない、公式を覚えてもすぐに忘れてしまう……。
そんな経験をしたことがある人は多いでしょう。
でも、理系科目が得意な人であっても、最初からすべてがスムーズにできたわけではありません。
筆者自身も中学生の頃、数学の文章題(特に2次関数)がとても苦手でした。
問題文を読んでも、何をどう計算すればいいのか全く分からず、テストの点数も思うように伸びませんでした
そういった状態からなかなか抜け出すことができずに「自分は数学の勉強が向いていないのかもしれない」と落ち込むこともありました。
しかし、あるとき先生から「できないのは、今だけ。練習すれば誰でもできるようになる」と声をかけてもらいました。
その言葉をきっかけに、「できない自分」を責めるのではなく、「できるようになる自分」に目を向けてみようと思ったのです。
成長のプロセスを楽しむ
また、理系科目に限らず何か新しいことを学ぶときは、最初はうまくいかないのが普通です。
スポーツでも、楽器でも、最初から完璧にできる人はいません。
大切なのは、「今はできないけれど、少しずつできるようになる」という成長のプロセスを楽しむことです。
例えば、数学の計算問題も、最初は時間がかかっても、繰り返し練習するうちに自然とスピードが上がり、正答率も高くなっていきます。
理科の暗記事項も、なかなか覚えられないという失敗を重ねることで、自分はこういった部分の知識が抜けてしまうから覚えられない。と段々と自分の弱点を理解していき、次に活かすことができるのです。
なので「できない」と思ったときこそ、「これからできるようになるチャンスだ」と前向きに考えてみてください。
苦手意識を持つこと自体は悪いことではありませんが、そのままにしておくのではなく、「どうすればできるようになるか」を考えることが、成長への第1歩です。
小さな成功体験を積み重ねる
2つ目に小さな成功体験を積み重ねることを意識して学習することをおすすめします。
基本問題から始めることの大切さ
理系科目の勉強でつまずきやすいポイントの1つは、「いきなり難しい問題に挑戦してしまう」ことです。
教科書の最後に載っている発展問題や、入試レベルの応用問題は、基礎がしっかり身についていないと解くのが難しく、挫折しやすくなります。
そのため、まずは教科書の例題や、基本問題から取り組んでみましょう。
もちろん上記のような問題だといくら苦手でも簡単すぎるという人は、計算ドリルやワークブックの最初の方にある、比較的簡単な問題でも構いません。
「こんな簡単な問題、やっても意味がないのでは?」と思うかもしれませんが、基礎をしっかり固めることこそが、理系科目を得意にするための近道です。
「できた!」の積み重ねが自信になる
そして基本問題を取り組むうえでとても大事なことは、簡単な問題でも、正解できたときには自分をしっかり褒めてあげることです。
「やればできるんだ」という小さな成功体験が、次へのモチベーションにつながります。
筆者も、苦手だった数学の2次関数の文章題を、まずは例題を何度も繰り返し解くことから始めました。
最初は時間がかかりましたが、何度も解いているうちに、少しずつコツが分かってきて、正解できる問題が増えていきました。
「できた!」という感覚は、理系科目に限らず、どんな勉強でも大切です。成功体験を積み重ねることで、「自分にもできるんだ」という自信が生まれ、苦手意識が少しずつ薄れていきます。
失敗も成長の糧に
もちろん、すべての問題がすぐに解けるわけではありません。
間違えたり、分からなかったりすることもあるでしょう。
しかし、失敗を恐れずにチャレンジし続けることが大切です。
そして間違えたときは、「なぜ間違えたのか」「どこでつまずいたのか」を振り返り、次に同じミスをしないように工夫してみましょう。
例えば、計算ミスが多い場合は、途中式を丁寧に書く、計算の順番を意識する、見直しの時間をとるなど、具体的な対策を考えてみてください。
失敗を繰り返すことで、自分の弱点や改善点が見えてきます。
失敗を恐れず、前向きに取り組む姿勢が、成長につながります。


「なぜ?」を大切にする
3つ目に「なぜ?」という疑問を大切にしながら学習することをおすすめします。
丸暗記ではなく「理解」を目指す
理系科目では、公式や定理、用語など、覚えなければならないことがたくさんあります。
しかし、ただ丸暗記するだけでは、応用問題や実生活で役立てることができません。
「なぜこの公式が使えるのか」「なぜこの現象が起こるのか」をしっかり理解することが、理系科目を得意にするためのポイントです。
例えば、数学の2次方程式の解の公式を覚えるときも、「なぜこの形になるのか」を導出してみると、理解が深まります。
化学の化学反応式も、「なぜこの物質とこの物質が反応すると、こうなるのか」をイメージしながら学ぶと、知識がしっかり定着します。
「なぜ?」を考える習慣をつける
そして、理解していく学習方法の中で分からないことがあったときは、「なぜ?」と自分に問いかけてみましょう。
問題を解いていて答えが合わなかったときも、「なぜ間違えたのか」「どこで考え方がずれていたのか」を分析することが大切です。
また、授業中や参考書を読んでいて疑問に思ったことは、ノートにメモしておきましょう。
後で先生や友達に質問したり、自分で調べたりすることで、理解が深まります。
疑問をそのままにせず、「分かるまで調べる」「納得するまで考える」姿勢が、理系科目の力を伸ばします。
理解できたときの面白さ
この「なぜ?」を突き詰めて考える学習方法をお勧めしている理由は、理解できたときの喜びがとても大きいからです。
例えば、数学の図形問題で「なぜこの補助線を引くと解けるのか」が分かったとき、物理の運動法則が身近な現象と結びついたとき、化学の反応が実験で確かめられたとき――。知識がつながり、問題の見え方や考え方が変わる瞬間は、理系科目ならではの面白さです。
勉強を続けるコツを見つけよう
4つ目は勉強を続けられるコツを見つけていくことをおすすめします。
継続は力なり
勉強だけに限りませんが、物事を継続することは決して簡単にできることではありません。
ましてや、苦手と感じている科目の勉強を続けることは非常にストレスのかかることです。
どんなに最初はやる気があっても、なかなか成果が出なかったり、他の科目の勉強に追われたりして、途中で挫折してしまうこともあるでしょう。
しかし、理系科目は「継続」が何よりも大切です。
毎日少しずつでも勉強を続けることで、確実に力がついていきます。
自分なりの工夫を取り入れる
勉強を続けることだ大事だといっても、気合と根性だけで続けられる人はあまり多くはないと思います。
なので、勉強を続けるためには、自分なりの工夫を取り入れることが大切です。
例えば、「毎日10分だけ理系科目の勉強をする」と決めてみましょう。
短い時間でも、毎日続けることで習慣になり、苦手意識が薄れていきます。
「勉強した後に好きなおやつを食べる」「好きな音楽を聴きながら勉強する」など、モチベーションを高める工夫も効果的です。
また、勉強する時間や場所を決めるのもおすすめです。
例えば、「夕食後の30分は理系科目の時間」と決めておくと、勉強のリズムができて続けやすくなります。
図書館や自習室など、集中できる場所を見つけるのも良いでしょう。
友達や家族と一緒に取り組む
一人で勉強するのが苦手な場合は、友達や家族と一緒に取り組むのもおすすめです。
分からないところを教え合ったり、一緒に問題を解いたりすることで、理解が深まります。
家族に「今日これができるようになったよ」と報告するだけでも、モチベーションが上がります。
また、勉強の進み具合を記録するのも効果的です。
カレンダーに「勉強した日」に印をつけたり、ノートに「できたことリスト」を作ったりすると、達成感が得られます。
少しずつでも前に進んでいる自分を実感(=見える化)することで、勉強を続ける力になります。
目標を設定してみよう
そして勉強を続けるためには、何よりも具体的な目標を設定することも大切です。
「次のテストで○点以上とる」「この単元の問題を全部解けるようにする」など、達成可能な目標を立ててみましょう。
目標を達成できたときは、自分をしっかり褒めてあげてください。
また、長期的な目標と短期的な目標を組み合わせるのも効果的です。
例えば、「1週間でこの単元をマスターする」「1ヶ月で苦手な分野を克服する」など、段階的に目標を設定すると、無理なく勉強を続けることができます。




理系科目の面白さを見つける
最後に理系科目の面白さを見つけることをおすすめします。
身近な生活と理系科目のつながり
中学生の学習内容やかろうじて日常生活に活かせそうな内容もありますが、高校生の学習内容だと日常生活で活かせそうな内容が少なくなってくるのは事実です。
そして理系科目が苦手だと、「勉強しても将来役に立たないのでは?」と思うことがあるかもしれません。
しかし、理系科目で学ぶ知識や考え方は、私たちの身近な生活に深く関わっています。
例えば、数学の確率や統計は、スポーツの勝敗予想やゲームの攻略、天気予報など、日常のさまざまな場面で使われています。
理科の知識は、料理や掃除、健康管理など、生活のあらゆる場面で役立ちます。
物理の力学を知っていると、自転車の仕組みや遊園地の乗り物の動きが分かるようになります。
好奇心を大切にしよう
理系科目を学ぶ上で大切なのは、「なぜ?」「どうして?」という好奇心です。
身の回りの現象や出来事に興味を持ち、「これってどうなっているんだろう?」と考えることで、勉強が楽しくなります。
例えば、雨が降る仕組みや、虹ができる理由、スマートフォンがどうやって動いているのか――。
身近な疑問を理系の知識で解き明かすことができると、世界の見え方が変わります。
理系科目は、私たちの生活や社会を支える大切な学問です。
まとめ
このページでは、理系科目が苦手な学生さんに向けて、苦手な科目との向き合い方について説明してきました。
理系科目が苦手でも、正しい向き合い方と自分に合った工夫を取り入れることで、誰でも前向きに学び続けることができます。
「できない」と思ったときこそ、「これからできるようになるチャンスだ」と前向きに考え、基本からコツコツと取り組んでいきましょう。
小さな成功体験を積み重ね、「なぜ?」を大切にして理解を深め、勉強を続けるための工夫を取り入れることで、理系科目の苦手意識は必ず克服できます。
理系科目の面白さや、身近な生活とのつながりにも目を向けてみてください。
あなたの努力は、必ず自分の力になります。理系科目が苦手でも、あきらめずに一歩ずつ進んでいきましょう。
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数学 |
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