入試や模試、学校の定期テストなど、ほとんどの学生であれば経験する試験直前の学習について、自分なりの学習方法は見つかっているでしょうか?
なかなか自分に合った学習方法が分からないまま試験直前の期間を過ごし、そのまま試験本番を迎えている学生さんも少なくないでしょう。
このページでは、理系科目の試験直前の学習内容についておすすめを紹介していきます。
ぜひ参考にしながら自分に合った学習方法を見つけていきましょう。
試験1週間から3日前までの学習内容
まずは試験1週間から3日前までの学習内容に紹介していきます。
試験1週間から3日前までは、まだ問題集などで苦手な問題の対策や、得意な問題の再確認ができる時期ではあります。
そのため、3日前までには問題集を徹底して学習する方法をおすすめします。
数学の学習内容
数学の学習については、特に苦手分野の問題を中心に学習していきましょう。
試験の経験が増えてくると分かるようになりますが、数学においてはなかなか苦手分野が急にできるようにはなりません。
そのため、試験の前日などに詰め込んだとしても本番の問題で間違えることなく解答するのは難しいです。
なので、数学の苦手な問題については、3日前までには学習をしておくようにしましょう。
学習内容としては、苦手な分野の基本問題と応用問題に取り組むといいでしょう。
学習の比率は基本問題を7割、応用問題を3割ぐらいが目安になります。
このような割合で取り組む理由は、数学の苦手な分野では、まずはしっかりと基本を振り返ること、計算の方法や公式を身につけることが大事になってきます。
そして、基本さえ押さえておけば、点数が取れる問題もあります。
そのため、基本問題の比率を多くしています。
また、応用問題も学習することで、応用問題の中でも基本的な考え方で理解できる部分もあります。
そのようなところで部分点を狙いにいく学習も行っていきます。
基本を押さえた上で、応用問題の部分点も取りに行けるようになれば、それなりに点数は取れるようになります。
理科科目の学習内容
続いて理科科目の学習内容についてです。
理科科目については、試験3日前まではとにかく基本問題を中心に学習することをおすすめします。
理科科目で応用問題の学習をおすすめしていない理由については、理科科目の応用問題は、基本問題の知識で十分にカバーできるためです。
理科科目のどの分野でも同様のことが言えますが、応用問題としても学習科目の特性上、なかなか発展的な問題を作成できないという背景があります。
そのため、応用問題の対策をしてみても、基本問題の考え方でしっかりと問題を解き進めることができるので、身構えている以上に、理科科目の応用問題の対策は空振りになる可能性があります。
このような理由から理科科目は、基本問題の対策をしっかりと取り組んでいくことをおすすめしています。
そして、学習方法については、自身の知識の定着度合いを確認するように、1つ1つの問題を丁寧に行うことがおすすめです。
試験前はどうしても他の科目の勉強もあるため、そんなに丁寧に学習できないというのは承知しています。
ですが、理科科目は暗記事項も多いため、スピード重視、効率重視で学習をしてしまうと、本番で暗記事項や公式が思い出せないということがあります。
暗記事項や公式が思い出せないだけで、理科科目は大幅に点数を落としてしまうので、3日前までの学習で、自分はどの知識が身についていないのかを確認するように、基本問題をしっかりと復習することをおすすめしています。
試験3日前から前日までの学習内容
試験3日前から前日まではあまり知識を詰め込んでも、付け焼き刃的な学習になり、その場対策の知識にしかなり得ません。
もちろん、そのような知識で試験を乗り越えることも時には必要ではありますが、ご自身がこれから臨む試験がどういった試験かによって、その場対策の知識で済ますか、しっかりとした知識を身につけるための学習をするかを判断した上で、学習をしていくことをおすすめします。
数学の学習内容
試験3日前から直前までの数学の学習内容は、公式の確認や基本問題の確認に時間を割きましょう。
上述した通り、数学についてはどうしても試験直前で苦手な分野を徹底して学習しても、試験本番で点数に繋がるような解答ができるかと言われると、非常に難しいです。
そのため、試験直前ではしっかりと基本を確認しておくことで、点数を伸ばす学習ではなく、点数を落とさないための学習を重視していくことをおすすめします。
このような学習ではいまいち不安になってくることもあるとは思います。
ですが、その不安は「苦手なところが出たらどうしよう」という不安から湧いてくるものです。
点数を落とさないための学習は、ある意味「苦手なところはできるところまで解答する」と割り切った学習になるので、上記のような不安は学習の考え方の時点で湧いてくることのないものになります。
その分、公式の定義までしっかりと確認していくという学習方法や、基本問題の途中式はどういった計算だったかなど、細かな部分まで詰めて学習しておくことで、本番でケアレスミスを減らすことができ、点数を大きく落とすということはなくせるでしょう。
理科科目の学習内容
理科科目の直前までの学習内容についても、数学の学習内容と同様に公式や基本問題の確認に重点を置くことをおすすめします。
特に理科科目については、実験や観察など授業で実際に行った事柄について復習をしておくことをおすすめします。
実験や観察などの問題は、暗記事項と知識の確認をする上で非常に効果的な問題であり、問題製作者としても試験範囲にあれば、必ずといっていいほど出してくる問題になります。
また、理科科目では、基本問題の確認と並行して、知識の復習も行うようにしましょう。
暗記事項の確認の意味もありますが、知識さえあれば解けるという問題も理科科目の問題の特徴です。
学習の比率は、公式は2割、基本問題の確認は4割、暗記事項・知識の確認は4割ぐらいで学習することをおすすめします。
もちろん、この学習比率はご自身の知識の定着度合いによって、変化させても全く問題ありません。
知識の定着、暗記事項の確認に時間をなるべく割くようにして、このような問題で点数を落とさないように工夫して学習をしていきましょう。
まとめ
試験までの学習内容について、理系科目のおすすめの学習方法を紹介していきました。
理系科目以外でも勉強をしていかなくてはならない科目もあるので、理系科目についてここで紹介したような学習を全て行うようにとはいかないのは承知しています。
ですが、もし理系科目で苦手意識がある学生さんや、点数が伸び悩んでいる学生さんは部分的にでも参考にしていただきながら、試験に臨んでみてください。
どういう結果であれ、今までの試験の結果とは違う結果になるのではないでしょうか?
また、その結果から自分自身はどういった学習方針や学習方法が合っているのかが見えてくると思います。
自分に合った学習内容をなるべく早めに定着させて、試験本番で自分の持てる力を最大限に発揮できるようにしていきましょう。
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