どんな科目でも同じようなことが言えますが、試験の直前期の学習は非常に重要になってきます。
そして、特に理系科目は学習内容を難しく感じる学生さんも多いため、直前期にはどのような学習をするべきか悩む人も少なくないでしょう。
このページでは、理系科目に絞って、試験の直前期にはどのような学習をすればいいのか、試験の1週間前からの学習について提案していきます。
本題に入る前に、まず結論からお話しておくと、試験直前の1週間は、効率的な学習計画を立てることが重要です。
特に数学や理科といった理系科目では、全範囲を網羅しようとすると時間が足りなくなるため、優先順位を明確にし、戦略的に取り組む必要があります。
このように提案する理由をこれから1つずつお話していきます。
1週間前から3日前まで:基礎固めと苦手克服を優先
まずは、試験の1週間前から3日前までの学習について提案していきます。
試験の1週間前から3日前までは、まだ比較的時間に余裕がある時期です。この期間は「基礎固め」と「苦手克服」に重点を置きましょう。特に数学と理科科目では、それぞれ異なるアプローチが有効です。
数学:苦手分野の克服に集中する
数学は積み重ねが重要な科目です。苦手分野をそのまま放置してしまうと、試験本番で思わぬ失点につながる可能性があります。
そのため、この時期には以下の手順で苦手分野を克服することをおすすめします。
1. 苦手分野の洗い出し
まず、自分がどの単元や問題形式を苦手としているかを明確にしましょう。過去の模試や問題集で間違えた問題を確認し、傾向を把握することが大切です。
2. 基本問題から取り組む
苦手分野の洗い出しが完了したら、早速苦手の克服に取り組んでいきます。
苦手分野を克服する際には、いきなり応用問題に挑むのではなく、教科書や基礎問題集の基本問題から始めることが効果的です。基本問題を繰り返し解くことで、その単元の理解度が深まり、自信にもつながります。
3. 解法パターンを整理する
数学では解法パターンを覚えることが得点力向上につながります。苦手分野ごとに典型的な解法パターンをノートなどにまとめておくと良いでしょう。
理科科目:基本問題で知識の定着を図る
中学生の理科や高校生の理科科目(物理・化学・生物など)は知識量が多いため、この時期には「基本問題」を中心に取り組むことがおすすめです。
1. 教科書や資料集で基礎知識を確認
理科では教科書や資料集が最も信頼できる情報源です。特に重要な公式や用語については教科書に戻って確認し、理解が曖昧な部分を補強しましょう。
2. 基本問題集で反復練習
基本問題集や学校配布のプリントなどを活用し、出題頻度の高い典型的な問題形式に慣れることが大切です。この段階で応用問題に時間を割くよりも、まずは基本問題を確実に解けるようになることが優先されます。
3. 間違えた問題は原因分析を徹底する
解いた問題で間違えた場合、その原因(公式の暗記不足、単位変換ミスなど)を明確にしましょう。同じミスを繰り返さないよう、原因ごとに対策を考えることが重要です。
試験3日前から前日まで:総仕上げと確認作業
続いて、試験直前となる3日前から前日の学習についてです。
3日前から前日の学習は、新しいことに取り組むよりもこれまで学んだ内容の「総仕上げ」を行う時期です。この期間は焦りから無計画に勉強してしまいがちですが、冷静に計画的な復習を進めることで得点力アップにつながります。
数学:公式や基本問題で自信を固める
数学ではこの時期、新しい単元や難問への挑戦は避け、「公式」と「基本問題」の復習に集中しましょう。
1. 公式の暗記と使い方の確認
数学では公式そのものだけでなく、それらがどのような場面で使われるかも理解しておく必要があります。公式一覧表などを活用し、短時間で効率よく復習しましょう。
2. 基本問題で解法パターンのおさらい
試験本番では基本的な解法パターンが問われることが多いため、この時期には過去問や模試などから頻出する基本問題だけをピックアップして解き直すことがおすすめです。
理科科目:実験内容や公式の再確認
理科科目ではこの時期、「実験内容」や「公式」の再確認が重要です。特定分野だけでなく全体的な見直しも行いましょう。
1. 実験内容やグラフ解釈の復習
試験の範囲に実験や観察などがある場合は、これらも漏れなく確認しておきましょう。
実験関連の出題では手順や結果だけでなく、その背景となる原理やグラフ解釈も問われます。教科書やノートで実験内容について再確認し、不明点は早めに解消しておきましょう。
2. 公式一覧表で知識整理
理科科目でも数学同様、公式一覧表などを活用して効率よく復習します。同時に、それぞれの公式がどんな場面で使われるかも合わせて確認してください。
特に物理や化学の分野では計算問題は頻出といっても過言ではないので、しっかりと確認しておきましょう。
ここまでは、直前期の学習方法について、提案してきました。
ここからは学習方法とは少しニュアンスが変わりますが、「試験当日の心構え」や「具体的なタイムスケジュール例」について詳しく述べていきます。




試験当日の心構え:自信を持って臨むために
まずは試験当日の心構えからお話していきます。
試験当日は、これまでの学習の成果を発揮する大切な日です。心身ともに最良の状態で臨むために、以下の点に注意しましょう。
1. 十分な睡眠をとる
受験生はよく耳にすることだとは思いますが、試験前日は早めに就寝し、当日の朝はゆとりを持って起床することをおすすめします。睡眠不足は集中力低下につながるため、7〜8時間の睡眠を確保しましょう。
これは受験生に限らず、学校の定期テストでも実践することをおすすめします。
2. 朝食を摂取する
脳にエネルギーを供給するため、朝食は必ず摂取しましょう。特に炭水化物を可能な限り摂取することを心がけて、試験時間に頭がしっかりと回るようにしましょう。
3. リラックス法を実践する
試験直前の緊張は避けられませんが、深呼吸やストレッチなどで意識的にリラックスすることが大切です。自分に合ったリラックス法を見つけておくと良いでしょう。
4. 時間配分を意識する
試験開始前に問題全体に目を通し、時間配分を考えましょう。特に理系科目では計算に時間がかかる問題もあるため、余裕を持った時間配分が重要です。
当日に時間配分を決められる自信がない人は、予め自分の得意不得意に合わせて、各大問にかける時間を決めておいてもいいでしょう。
具体的なタイムスケジュール例:効率的な学習計画
ここからは、試験1週間前からの具体的なタイムスケジュール例をご紹介します。これを参考に、自分に合った学習計画を立ててください。
試験1週間前〜3日前
- 16:00-18:00 数学の苦手分野学習
- 19:00-21:00 理科の基本問題演習
- 9:00-12:00 数学の苦手分野集中学習
- 14:00-17:00 理科の基本問題演習と知識の整理
試験3日前〜前日
- 16:00-18:00 数学の公式総復習
- 19:00-21:00 理科の実験内容確認
- 16:00-18:00 数学の基本問題演習
- 19:00-21:00 理科の公式確認と問題演習
- 16:00-17:30 数学の最終確認(公式・解法パターン)
- 18:30-20:00 理科の最終確認(重要用語・公式)
試験当日
- 6:00 起床
- 6:30-7:00 朝食
- 7:30 家を出発
このスケジュールはあくまで一例です。自分の生活リズムや学習スタイルに合わせて調整してください。
まとめ
試験までの学習内容について、理系科目のおすすめの学習方法を紹介していきました。
理系科目以外でも勉強をしていかなくてはならない科目もあるので、理系科目についてここで紹介したような学習を全て行うようにとはいかないのは承知しています。
ですが、もし理系科目で苦手意識がある学生さんや、点数が伸び悩んでいる学生さんは部分的にでも参考にしていただきながら、試験に臨んでみてください。
どういう結果であれ、今までの試験の結果とは違う結果になるのではないでしょうか?
また、その結果から自分自身はどういった学習方針や学習方法が合っているのかが見えてくると思います。
自分に合った学習内容をなるべく早めに定着させて、試験本番で自分の持てる力を最大限に発揮できるようにしていきましょう。
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