このサイトを見てくれている学生さんは、理系科目が苦手な人が多いと思います。
どうすれば点数が伸びてくるのか?どんな勉強法を行えばいいのか?悩むこともあるでしょう。
そういった学生さんの課題に対して、理系科目の学習法についてシンプルな回答を提案します。
理系科目を苦手にしないためには、「基礎学習」が極めて重要です。
これがこのサイトで提案する答えですが、重要という基礎学習とは具体的にどのようなことを指し、それをいつまで続けるべきなのでしょうか?また、どんな内容を重点的に学べばよいのでしょうか?
このページでは、中高生が理系科目の基礎学習に取り組む意義とその方法について詳しく解説していきます。
基礎学習は早めにじっくり続ける
冒頭で述べた基礎学習が重要ということをもう少し深掘りしてお話すると、理系科目の基礎学習は「早く始めてじっくり継続する」ことが非常に重要です。
中学生や高校生の早いうちに基礎をしっかりと固めておけば、その後の応用問題や専門的な内容にもスムーズに取り組むことができます。また、基礎力があることで、高校入試や大学入試の際の初見の問題にも十分に対応することができるようになります。
一方で、基礎学習をおろそかにしてしまうと、高校や大学で扱う高度な内容についていけなくなる可能性があります。
特に数学や物理、化学などの理系科目は積み上げ型の学問です。初歩的な知識や計算力が不足していると、その後の学習が困難になることが多いです。
そのため、「基礎学習をいつまで行えばよいか?」という問いに対する答えは、「できる限り早く始めて、必要なら何度でも復習する」ということになります。
基礎学習をいつまで行えばいいのか?
さて、ここからは中学生と高校生に分けて、いつまでに基礎学習を行えばいいのかについてお話していきます。
中学生:いつまで続けても問題ない
まず中学生ですが、中学生は理系科目の基礎を固める絶好の時期です。
この時期には、小学校で習った内容を発展させながら、新しい概念や計算方法を学びます。例えば、中学校数学では「方程式」「関数」「図形」など、高校数学の土台となる重要な内容が登場します。また、理科では物理・化学・生物・地学といった分野ごとの基本的な考え方を身につけます。これらはすべて高校以降の学びにつながる重要な要素です。
この時期に大切なのは、「わからないまま放置しない」ことです。
もし授業でわからない部分があれば、その日のうちに復習したり、先生や友達に質問したりして解決しましょう。また、定期テスト前だけでなく日々コツコツと復習することで、知識が定着しやすくなります。
また、多くの中学生は高校に進学するにあたり高校入試を行います。
公立高校に進学を考えている学生さんが受験する入試は基本問題を応用した問題が頻出です。そのため、基礎をしっかりと身につけていないと点数が取れない問題ばかりになっています。
これらの理由を総じて、中学生は中学生になった時から、入試を迎えるまでずっと基礎の学習は続けても問題ないです。
高校生:ずっと続けていいが、入試の半年前ぐらいが限度
続いて高校生ですが、高校生になると、中学校で学んだ内容をさらに深める形で新しい単元が登場します。例えば、高校数学では微分・積分やベクトルといった高度な内容が出てきますが、それらも中学校で学んだ計算力や関数の理解があってこそ成り立つものです。同様に、高校物理では力学や電磁気、高校化学では化学反応式やモル計算など、中学校で触れた基本概念を発展させたものが中心となります。
このため、高校生も引き続き基礎的な内容を復習することが非常に重要です。「高校生なのに中学校の勉強なんて……」と思う人もいるかもしれませんが、自分の弱点を補強するためには遠慮せず戻って復習する勇気も必要です。
ですが、一般入試での進学を考えている高校生は年明けに共通テスト、2月には前期試験が予定されているなどレベルの高い入試問題に対応できるようになっていなくてはいけません。
加えて、高校生は多くの科目の学習を復習し、応用問題の学習も行っていかなくてはならないので、理系科目の基礎学習は入試の半年前ぐらいをリミットとして行うようにすることをおすすめします。

どのような基礎学習を行えばよいのか?
ここからはどのような基礎学習を行えばいいのかを、科目ごとに提案していきます。
数学:計算力と論理的思考の基盤
まず数学ですが、数学の基礎学習では、計算力の向上と論理的思考の育成が重要です。
具体的には以下のような学習が効果的です。
1. 四則演算の徹底
分数や小数を含む基本的な計算を素早く正確に行えるようにしましょう。
2. 方程式と関数の理解
一次方程式から始め、二次方程式、さらには三角関数まで段階的に学習を進めます。
3. 図形の性質の把握
平面図形から立体図形まで、その性質や計算方法を理解しましょう。
4. 論理的な証明の練習
幾何の証明問題などを通じて、論理的な思考力を養います。
これらの基礎を固めることで、中学数学では方程式や関数、図形の分野、高校数学ではこれらの分野に加えて微分積分やベクトルなどの応用的な内容にもスムーズに取り組めるようになります。
物理:基本法則の理解と応用
物理の基礎学習では、自然界の基本法則を理解し、それを様々な現象に応用する力を養うことが大切です。
1. 力学の基本
ニュートンの運動法則を中心に、力と運動の関係を理解します。
2. 熱力学の基礎
熱エネルギーと温度変化の関係、熱力学の法則を学びます。
3. 電磁気学の基本
電流と磁場の関係、電磁誘導の原理などを理解します。
4. 波動の性質
音波や光の性質、波の干渉や回折について学びます。
これらの基本法則を理解し、日常生活の現象と結びつけて考える習慣をつけることが重要です。
化学:物質の性質と反応の理解
化学の基礎学習では、物質の構造や性質、化学反応の仕組みを理解することが重要です。
1. 原子・分子の構造
元素の周期表を理解し、原子の電子配置や化学結合について学びます。
2. 化学反応式の理解
化学反応を式で表現し、量的関係を計算できるようにします。
3. 酸と塩基の性質
pHの概念を含む酸塩基反応の基本を理解します。
4. 有機化合物の基礎
代表的な有機化合物の構造や性質を学びます。
これらの基礎知識を身につけることで、複雑な化学反応や物質の性質を理解する土台が築かれます。
まとめ
理系科目の基礎学習は、中学生でも高校生でも継続的に行うことが重要です。基礎的な内容を疎かにせず、しっかりと理解を深めることで、応用問題などでも知識を使いながら問題を解き進めることができます。
ポイントは基礎学習は単に暗記するだけでなく、「なぜそうなるのか」を考え、理解することが大切です。疑問を持ち、自ら調べる姿勢を身につけることで、学習効果が高まります。
さらに、基礎学習で得た知識を応用問題を行うときにしっかりと活用できるように学習を繰り返すということも大事です。せっかく身につけた基礎知識をどう使って解いていくのか?ということは、実践に近い形式でないとどうしても知識を活かす解き方は育っていかないからです。
理系科目の基礎学習は、正直地味で華がない学習ではありますが、しっかりと身につけた知識は必ず入試などの本番でしっかりと活きてきます。なので、基礎学習は疎かにせず、早い時期からコツコツと継続して取り組んでいきましょう。
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数学 |
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