数学や理科などの理系科目は、多くの学生さんが苦手と思っている科目群です。
数学に関しては、小学校の算数から苦手と感じる学生さんは多いですし、中学校から数学に変わった途端に苦手になる人も出てきます。
筆者が塾のアルバイトをしていた当時も、算数や数学をメインに苦手だから教えて欲しいと言ってくる学生さんが多いと感じていました。
ですが、目標としている高校や大学を目指すにあたって、どうしても数学や理科を避けて受験するということは難しい場合がほとんどです。
このページでは、そういった理系科目の苦手を克服する方法について解説していきます。
理系科目の苦手を克服するために自分を知ろう
まず、理系科目の苦手を克服する方法として、自分を知ることから始めましょう。
自分を知るとはどういうことかというと、「自分は数学のどこが苦手なのか?」「化学のどういう考え方が苦手なのか?」をはっきりさせるということです。
理系科目は、文系科目と違い、暗記が苦手だから点数が取れないという単純なものでもないですし、文法が理解できれば点数が取れるようになるという知識の理解とアウトプットができれば点数がついてくる科目でもありません。
理系科目は、学んだ知識を理解し、その知識を応用してようやく点数につながる科目です。
そのため、数学が苦手と一口に言っても、何が苦手なのか?どういう考え方が苦手なのか?がはっきりとしていないと、いくら学校の先生に質問したり、塾や家庭教師を始めても点数の改善には繋がってきません。
まして、自分一人で学習をしている場合は、解決手段がずっと分からないままなので、勉強をしても点数に繋がらず、もしくは勉強した問題を覚えてしまい、考え方の応用ができないので模試などで点数が伸びてこず、勉強のモチベーションが下がってしまいかねません。
なので、まずは、自分はどの科目のどういった考え方が苦手なのか?どこが苦手なのかをはっきりとさせることに努めましょう。
原因ごとに合わせた学習をする
苦手の原因が分かったら、その原因ごとに合わせた学習方法をしていきます。
苦手の原因は人によって違ってきますが、多くは下記のような苦手に分類されます。
- 計算問題が苦手
- 文章問題が苦手
- 作図の問題が苦手
- 考え方が苦手
- 解答の進め方が複雑で苦手
計算問題・文章問題の克服
この中で、「計算問題が苦手」「文章問題が苦手」を克服するのは、比較的用意です。
これらの課題を克服するために必要な学習方法は「反復練習(復習)」です。
計算問題や文章問題が苦手という人は、特に単純なミス(ケアレスミス)が発生しているために解答を間違えてしまうというケースがほとんどです。
この課題については、理解ができているものの、自分の計算が完璧になっていないために発生しているので、反復学習をしてミスをなくす方法がおすすめです。
その際、ミスがなくなるまでは途中式をしっかりと記述していく、問題の中の数値に印をつけるなど、自分なりにミスを減らすような工夫は行っていきましょう。
徐々にミスがなくなってくると、点数が伸びてきますし計算のスピード、問題処理のスピードも上がってきます。
作図の問題・考え方の克服
作図の問題が苦手という人は、どの作図がどういったものを作図できるのかをリンクできていないケースが多く見受けられます。
この課題については、理解ができているものの、作図の方法が完璧になっていないために発生しているので、教科書や学校の授業内容を振り返りながら、練習問題に取り組む方法がおすすめです。
この方法を行っていくと、徐々に作図方法が理解できてくるので、焦らずにしっかりと身につけていくようにしましょう。
考え方そのものが苦手という場合は、まずは教科書の内容から振り返りましょう。
どういった問題にも言えますが、考え方が理解できていないと計算問題も文章問題も何も解き進めることができません。
そういった状態で、ひたすら問題集を繰り返しやっても、解答を覚えるだけの学習になってしまうので知識を理解するという学習にはなりません。
そのため、時間はかかってもいいので教科書の内容に今一度立ち返って、どういった考え方をしているのかをしっかりと確認しましょう。
その際に、教科書を読んでも分からないということもあると思います。
その場合は、学校の先生に聞いたり、得意な友達に聞いたり、または今の時代はインターネットでより詳しく解説しているようなページやサイトもあるので、自分で調べてみるということをしていきましょう。
自分から積極的に動いているうちは、自分の課題に対して前向きに解決しようとしているので、知識も入ってきやすいですし、理解も進みやすくなります。
そして、ある程度考え方が理解できてから、教科書レベルの問題から取り組むようにしていきましょう。
解答の進め方の克服
解答の進め方が複雑で苦手という場合は、上記で説明してきた方法を複合的に取り入れる必要があります。
進め方が複雑と感じる時は、問題に向き合っている時間が短いということに加えて、考え方を十分に理解できていないことも考えられます。
自分はどちらが不足しているかを合わせて考える必要もありますが、どちらの場合でもしっかりと時間をとって学習しないと、この場合も解答を暗記するだけの学習になってしまい、知識の応用ができない状態に陥ります。
なので、最も時間はかかりますが、焦らずに1つずつ知識を深めていくことに時間をかけていくことをおすすめします。
まとめ
このページでは、理系科目の苦手の克服の方法について説明をしていきました。
どんな人でも苦手な部分は多少なりともあると思います。
ですが、苦手を苦手のままにしておいても何もいいことはありません。
むしろ、苦手な分野が試験に出ると、点数を落としてしまいますし、高校入試や大学入試などの大事な試験にこのようなことがあれば、1点に泣くことも考えられます。
そうならないためにも、なるべく早めに苦手を克服するような学習方法は身につけておくことをお勧めしますし、苦手は早めに対策しておくのがいいでしょう。
苦手な分野が少しでも減らせることができれば、得意を伸ばす時間を増やすこともできますし、より自分の試験の点数が安定してくることでしょう。
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