子供が理系科目が苦手な時、家庭ではどうすればいい?

子供が理系科目が苦手な時、家庭ではどうせすればいい? コラム

子供を育てる親としては、子供にはなるべく勉強で苦労はしてほしくないものであります。

ですが、勉強をしていく上ではどうしても苦手な科目は出てきてしまうのは仕方のないことです。

なんとかしてこの苦手を克服して欲しいけど、苦手を克服するためには簡単ではないですし、そもそも親としてどういったことができるか分からないものです。

この記事では、特に苦手科目になりやすい理系科目について、子供がもし理系科目を苦手になっている時に、家庭ではどういうことをしていけばいいのか提案していきたいと思います。

 

子供なりに克服の仕方を見つけるための後押しをする

子供なりに克服の仕方を見つけるための後押しをする

理系科目を子供が苦手に感じているときに家庭でできることは、「子供なりに克服の仕方を見つけるための後押しをすること」です。

どういうことかというと、理系科目は文系科目の苦手を克服する場合と違い、どの科目のどの分野が苦手かによって、対策は変わってきます。

そのため、単純に学習量を増やすために問題集や参考書を買い与えるだけではもちろん克服までの道のりは遠回りになりますし、場合によっては克服できずに試験本番を迎えてしまう可能性もあります。

だからと言って、親が自分の経験だけで勉強のコツや工夫の仕方を教えても、参考にはなるかもしれませんが、その勉強方法が子供に合った勉強方法というわけでもありません。

そして、何も働きかけないで様子を見ているだけでは、理系科目の苦手の克服にはすごい時間がかかってしまいますし、いつまでも苦手を克服できずに勉強のモチベーションが下がってしまう可能性もあります。

なので、子供なりに克服の仕方を見つけることができるような後押しをしてあげるぐらいの距離感がちょうどいいのです。

具体的なNG行動は?

上記の説明で、何となくどういったことはNGで、どういったことはOKなのかはイメージがつきやすくなったと思いますが、もう少し分かりやすく親のNG行動を紹介していきます。

もし、この中に普段の子供との向き合い方で行っているものがある場合は要注意です。

①「勉強しなさい」と言う

まず第一に「勉強しなさい」と言ってしまうのはあまり良くありません。

理由としては、子供自身も自分がどういったことが苦手で、点数に繋がっていないのかを認識しているからです。

そして、子供も子供なりにその課題に向けて改善しようと考えているものです。

特に、勉強に対してしっかりと向き合っている子ほど、苦手なことやできないことに対して真剣に向き合っています。

ですが、理系科目は上記でもお話した通り、どの科目が苦手なのか、どの分野が苦手なのかによって、苦手の克服の仕方は変わってきます。

それに加えて、親世代の学習内容と子供世代の学習内容では、学習内容はもちろん、授業の進め方や学校の授業の仕方など、まるっきり変わってしまっています。

そういった状況で、親が子供に対して例えば「数学の点数が毎回低いから、数学はもう少し勉強しなさい。」と言ってしまうと、子供は「何も分かっていないのに、うるさいなぁ。」と感じてしまい、勉強に対するモチベーションが下がってしまいます。

こうなってしまうと、せっかく苦手を克服してもらいたいのに逆効果になってしまいます。

なので、まずは子供に対して「勉強しなさい」と言うのは控えるようにしましょう。

②様々な問題集や参考書を買い与える

次に、勉強をよりしてもらいたいがために、様々な問題集や参考書を買い与えてしまうことです。

理系科目の基本的な学習方法は、1つの参考書や問題集を繰り返し何度も行うことです。

そうやって何度も繰り返し学習することで、問題の考え方や解答の手順を身につけていくのが理系科目を得意にするための近道です。

ですが、そういった学習方法をとらず、色々な問題集や参考書を渡してしまうと、問題集や参考書を読破することが目的となってしまい、理系科目の勉強の本筋からズレた学習をしてしまいかねません。

親としては、自分が勉強をしていない分、なかなか子供が使っている問題集や参考書で点数が伸びてこないと、子供に合った問題集や参考書を使っていないかもしれないと思うかもしれません。

ですが、学校で購入した問題集や参考書、もしくは子供自身が選んだものであれば、大抵は相性が悪いものを使っているとは考えにくいので、不安かもしれませんが継続して取り組みせてみましょう。

③何も言わない、もしくは興味を示さない

最後に、子供のテストの点数や成績に対して、何も言わないもしくは興味を示さないということです。

子供に限らず大人でも、頑張ったことは認めてもらいたいものですし、それが特に苦手なことであれば尚更です。

そして、勉強に関しては、テストの点数や学校の成績は親も評価をしやすいものであります。

それは、例え点数や成績が悪くても、自分はどう親から評価されるのだろうかと気になるものです。

それにも関わらず、テストや成績を見せにきても、「今は忙しいから後にして」とあしらったり、「次も頑張れよ」というような内容の薄い返答をされると、親は自分を見ていない、もしくは興味がないと思ってしまいます。

特に苦手な科目の点数が悪い場合、子供としては隠したいところであるわけですが、正直に見せてくれています。

なので、その点数や成績について子供と会話をするようには心がけましょう。

 

子供の後押しをする方法

子供の後押しをする方法

では、実際に理系科目が苦手な子供が自分なりに克服するための後押しする方法について紹介していきます。

子供によって、多少の違いはあれど多少の工夫で活用できる方法であるので、ぜひ参考にしてみてください。

①テストの点数や成績についてよく話す

まず1つ目は、テストの点数や成績についてよく話すということです。

これは、理系科目に限らず、全ての科目について言えますし、小学生から高校生まで当てはまることです。

テストの点数や成績については、学校の先生からの評価に加えて子供の得意不得意がありのまま表現されています。

なので、テストが返却されたり、成績表をもらって帰ったりしてきたら、見せてもらうように促しましょう。

そして、見せてもらったら、今回のテストはどうだったのか?今学期はどうだったのか?などを聞いてみることにしましょう。

この点のポイントとしては、「親としての評価は不要」ということです。

テストの点数や成績表を見ると、どうしても良いもしくは悪いという評価を言ってしまいがちです。

ですが、それでは子供の学習のモチベーションを下げてしまうという可能性が出てきてしまいます。

そこで、テストの点数や成績表の中身について、子供自身はどのように感じているのか?これからどういう取り組みをしていこうと考えているのか?を子供から聞くようにしてみましょう。

子供が自分の言葉で上記のことを話すと、自分でしっかりと取り組むべきことを認識できますし、状況も正確に把握することができます。

さらに、親としては、少し先の目標を提案してみましょう。

期待を込めた言葉がけは、プレッシャーに感じる場合もありますし、高すぎる目標をいうと、やる気を失う可能性もあります。

なので、例えば次回のテストは+10点とか、少し頑張れば達成できそうな目標を、あくまで提案という形で伝えるといいでしょう。

提案という形であれば、最終的に目標とするかは子供に選択権が移る上に、親は自分のことを気にかけてくれているという、承認欲求も同時に満たすことができます。

なので、あくまで親と子供は対等な立場での会話を心がけてみましょう。

②理系科目のアドバイスは控えめに

では、本題の理系科目の苦手を克服するための後押しですが、結論「受け身で、聞かれたら控えめなアドバイスをする程度」で全く問題ありません。

理系科目が得意な親の場合、子供が苦手に感じていたら答えや考え方を1から100まで全部伝えたくなるかもしれません。

ですが、これでは子供のためにはなりません。

理系科目は、子供自身が考え方を理解し、自力で解答まで辿り着けるようにならないと克服したということにはなりません。

そのため、答えを言ってしまったり、考え方を全部教えてしまうのは、子供が考えることを放棄してしまいます。

そのようなことにならないためにも、子供から質問が来るまでは、様子を見るに留めておき、質問がきたら、最初の考え方だけを教えてあげるといった方法や、要所要所で考えるポイントを示してあげるという方法がいいでしょう。

もし子供から質問が来ない場合は、歯がゆいかもしれませんが、親としてはあくまで待つということに耐え忍んでください。

ですが、質問がしやすい環境を整えておくというのも親ができる工夫の1つです。

普段から子供と学校のことや勉強のことについて会話をよくしておくと、比較的子供も親に対して質問がしやすくなるでしょう。

 

まとめ

このページでは、子供が理系科目を苦手としているときに家庭ではどうすればいいのか提案してきました。

親としての立場、子供としての立場、それぞれで考え方や感じ方は違っているため、親がなるべく子供に寄り添った姿勢を見せてあげるのがおすすめです。

勉強をするのはあくまでも子供自身なので、子供なりの勉強方法がありますし、勉強の進め方もそれぞれ独自の方法があるでしょう。

なので、親は引くところは引き、積極的にサポートするところはサポートしていくなど、しっかりと状況と立場を使い分けて、うまく子供の学習を支援するように心がけていきましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました