高校の化学の学習が始めると、中学までで身につけてきた知識とは大きく違っていて、急に授業についていけなくなる学生がよく見受けられます。
特に「mol」などの新しい概念が多く出てくる化学は、これまで化学の分野が得意だった学生でさえも苦手意識を生む内容になり得ます。
もちろんこういった苦手意識は自分で解消できれば何も問題ありませんが、自分1人では解消が難しい場合は、塾や家庭教師などを活用する方法も選択肢としてはありでしょう。
ですが、まずは自分で解決できるように取り組むことに挑戦してみましょう。このコラムでは、化学が苦手な学生さんでも化学を効果的に学習するための方法を詳しく解説していきます。
基礎からしっかり理解する
化学に限った話ではありませんが、化学の学習でも最も重要なのは、基礎概念をしっかりと理解することです。原子の構造、元素の周期表、化学結合の種類など、これらの基本的な概念は化学全体の土台となります。
化学では、上記で例に挙げたような事項をしっかりと押さえていかないと、知識を積み上げていくことが難しくなります。つまり、高校生の化学のスタートから授業で教わることは最低限しっかりと身につけていく必要があります。
また、化学の学習を進めていく上で、具体的になぜ基礎が重要なのかを下記の通りまとめました。
基礎の重要性
- 化学反応の本質を理解するためには、原子レベルでの物質の振る舞いを知る必要があります。
- 基礎をしっかり押さえることで、より複雑な概念も理解しやすくなります。
- 応用問題を解く際も、基礎知識があれば論理的に考えることができます。
上記のように基礎を押さえることで、他の基礎知識の理解につながったり、応用問題への知識の活用にもつなげることができるため、基礎をしっかりと定着させることは重要になります。
では、基礎知識の学習はどのように進めていくのがいいのでしょうか?
化学の基礎学習のおすすめは下記の通りです。
基礎学習のコツ
- 教科書を丁寧に読み込む
- 図や表を活用する
- 基本問題を繰り返し解く
化学だけでなくどの教科の基礎学習に当てはまることですが、このような学習方法がやはり基礎知識を定着させる上で重要だと思います。
特に基本問題を繰り返し取り組むということは、理系科目においては非常に効果的な学習です。
実験と理論の結びつきを意識する
また、化学の分野は他の理科科目に比べると圧倒的に実験の知識が問題で出題される傾向が多いです。
そのため、化学は実験の知識も重要です。理論だけでなく、実際の現象と結びつけて理解することが重要です。
ですが、高校化学の実験を自宅学習で再現することは不可能です。なので、教科書の内容をしっかりと頭に入れた上で、基礎問題を繰り返し解くことで、実験の知識も深めていくようにしましょう。
問題演習の重要性
上述した通り、化学は基礎知識の他に実験の知識も重要になってきます。
なので、理解した内容を定着させ、応用力を身につけるためには、問題演習が欠かせません。
ですが、ただ単純に問題演習を行ってもいい取り組みとは思いません。特に化学が苦手な学生さんにとっては問題演習のやり方自体を丁寧に考える方が重要でもあります。
ここでは、一例として、問題演習の取り組み方を紹介しますので、あくまで参考程度に初めてみるのもおすすめします。
効果的な問題演習の方法
- 基本問題から応用問題へ段階的に取り組む
- 解説をしっかり読む
- 時間を計って解く
この方法での大事なポイントは、2になります。解答を正解しても間違えても解説をしっかりと読むということは非常に重要です。
解答のプロセスに間違いはなかったか?他の知識と結びつけて別のアプローチ方法はないのか?など化学が苦手な人ほど、解説を読む時間を充実させることをおすすめしています。
ここまでが、化学の学習における基本的なおすすめ方法です。次からはより詳しく解説していきます。
化学が苦手な学生への励まし
始めに、これから苦手な化学をしっかりと学習していこうと思っている学生さんへ、コメントを送ります。
そのコメントとは、いくら苦手意識が無くならなくても、どんなに問題に間違えてしまっても、決して挫けないでください。下記に提案する方法で、少しずつ学習を積み重ねていくことで、化学の面白さを発見し、学ぶ意欲を高めることができるようになります。
学習方法の工夫
- 自分に合った学習スタイルを見つける
- 小さな目標を設定する
特に苦手な学習をするときは、自分にあった学習スタイルで、少しずつ課題を解決しながら進めていくことをおすすめします。
苦手な科目の学習ほどモチベーションの維持が難しいことはありません。なので、少しでも自分にあう取り組み方法で、継続して学習できるようにしていきましょう。
効果的な学習ツールの活用
自分の力でしていこうと思っても、なかなかできないことがあると思います。
特に化学では実験の知識も問題で問われるため、自分1人で学習するなら、様々な学習ツールを利用可能することもおすすめです。これらを上手に活用することで、学習効率が大幅に向上します。
参考までに、学習に役立つツールを紹介しておきます。
デジタル学習ツール
- 学習アプリ
- オンライン講座
家庭でのサポート方法
続いて、親御さんに向けて、家庭でもできるサポートの内容についてお話します。以下に、効果的なサポート方法をいくつか紹介します。
学生さんの性格や家庭の状況に合わせて、対応できるものだけでも対応してもらえるといいかなと思います。
学習環境の整備
- 集中できる学習スペースを用意する。
- 必要な参考書や文具を揃える。
すでに行っているということであれば、特に追加であれもこれもいうものはありませんが、上記以外でも、学生さんが望んでいるものがあれば、可能な限り検討いただき提供してあげると、学生さんの学習のモチベーションにもつながりますので、どうか寛大なご対応をしていただければと思います。
まとめ
このページでは、化学が苦手な学生さんに向けて、おすすめの学習方法を提案してきました。
高校からの化学は学習内容も難しいため、苦手意識を持ってしまう学生も少なくないです。
ですが、このページで紹介した学習方法を参考にしながら、自分にあう学習スタイルを確立させていき、少しずつ小さな課題をクリアしていけば、自ずと化学の学習に対する苦手意識が小さくなっていきます。
他の科目の学習も多い中で、苦手な科目に向き合うのは大変なことではありますが、適切な方法と継続して努力を行っていけば徐々に効果が見えてくるはずです。
特に理系の学生さんは、受験時には理科科目が2種類になるので、2種類の科目のどちらかでもある程度点数が取れるようになっておくことに越したことはありません。
化学は暗記と計算問題が大体半分ずつぐらいなので、どなたでも得意になる可能性はあるので、まずは基礎からしっかりと知識を身につけていき、化学の学習の基礎固めをしていくようにしましょう。
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